これは、Steam & PC Gaming Advent Calendar 2015の12日目の記事です。
皆さん、GNU/Linuxでゲームしてますか?
ValveもSteamOSというLinuxディストリビューションを発表するなど、昨今のGNU/Linuxにおけるゲーム環境は日進月歩の勢いで良くなっていってます。
そこで、今回来るべきSteamOS時代に備えて、いかにGNU/Linuxゲーミングマシンを構築するためのパーツ選定方針などについてつらつらと書いていこうと思います。
書いてない項目は特に書くこともないところです。メモリや電源はOSに依存しませんしね。
CPU
INTELでもAMDでもお好きなものを選んでいただけたらいいかと思います。
ただし、出たばかりのチップセット(最近だとZ170)を選ぶのは非常にリスキーなので、
多少古めのほうが安心できますね。人柱上等な人は迷わず最新をどうぞ。
たとえば、私は数日前に新マシンを構築したのですが、それにはZ97チップセットを選んでいます。
M/B
お好きなものでよいかと。気をつけるのは、NICとオーディオのチップセットが何かというところですね。ディストリビューション名+チップセット名で検索かけて動作報告があるかを確認したほうがいいかと。
GPU
基本的にNvidiaを選択するのがベターだと思います。
理由はいくつかあるのですが、一つはドライバ周りが非常に恵まれていることですね。
公式のプロプライエタリのドライバだけでなく、MesaというOSSなドライバも存在しているため、間違いなく動くという安心が得られるのはありがたいですね。
注意点としてはGNU/Linuxディストリビューションにおいては、パッケージで提供されているプロプライエタリドライバはバージョンが古い可能性があるので
インストールする予定のGNU/Linuxディストリビューションのドライバのバージョンを確認するか、自分でNvidiaからドライバを落としてきて手動で入れるという選択を考える必要があります。
Radeonについては正直お勧めできません。理由はドライバが非常に貧弱というのが一番の理由です。
GNU/Linux環境下でゲームをプレイすることを考えるとOpenGLというのが重要になってくるのですが、AMDのプロプライエタリは少なくとも数年前までは非常に怪しかったようです。
詳しくはDolphinエミュレーターとOpenGLドライバー、栄光と恥という翻訳記事を読んでいただけるとわかりやすいかと。
GC/Wiiエミュレーターの開発者という、ちょっとグレーゾーンな開発者の話ではありますが、得るべき知見があるため一度読んでおくのがよいかと。
サウンドカード
ゲームにおいてサウンドというのは重要かと思います。FPSなどで足音で敵が接近してきたのを知るというのはよくある話でしょう。
そこでサウンドーカードはどうしたらいいのかというのはあると思いますが、正直サウンドカードを買うのはお勧めできません。
ドライバの対応状況が微妙な場合が多いためです。よってhttp://www.alsa-project.org/main/index.php/Matrix:Mainをよく見て、ほしいと思うサウンドカードが動くかどうかを確認して購入するようにしてください。
まとめ
来るべきSteamOS時代。SteamOSは無料で使えるため、ゲームに必要なハードを購入するだけでゲームができる時代が来ますね。
SteamではさまざまなゲームがGNU/Linuxでもプレイできるようになっているため、手軽にゲーム環境を構築できるようになりました。
この機会に一度GNU/Linuxでゲームというのもいかがでしょうか。
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